Belly DanceColumn

ダンスは誰のためのもの?

ダンスは『若くて健康で体力がある人』だけのものではありません。

かくいう私自身も幼い頃からアレルギー体質・虚弱体質でした。
ちょっとした気圧の変化で、喘息の発作や体調不良が現れます。
顔色はいつも青白く、小学生の頃は保健室の常連。
今だから言えるけど、顔色が悪いのを逆手に取って保健室でサボっていたことも一度や二度ではありませんw

周りの友達に「病弱だよね」と言われたり心配されるたびに、健康を安定させられない自分に引け目を感じていたというか、コンプレックスを持っていました。

この体質を改善するためにこれまで色々とやってみたけれど、心肺機能が上がっても、6パックの腹筋がついても、子供の頃よりはだいぶマシになったものの根本解決には至らず。
(おかげで健康マニアをこじらせた結果、今のお仕事には至ったわけですが!)

世間ではまだまだ「体調不良は自己管理がなっていないから」と思われがちです。
でも健康に気を使っても、運動をしてても、ストレスの少ない生活に切り替えても、体質的な問題で日常生活すらままならないときがある人もいます。
食欲も旺盛で、筋肉のついた健康的な見た目を持つ私でも実はそうなんですから…!

もちろん、踊るためにはある程度の筋肉と体力が必要です。
だけど、「だからダンスは元気な人のためだけのもの」というのは違うと思う。

体力がないならナイなりに、エコな踊り方をすればいいわけです。
体のどこかに痛みがあるのなら、無理のない範囲で踊ればいいんです。
それが許されない環境なら、合ったところへ行けばいいだけですよね!

努力は必要だけれど、頑張ればできることと、根本的に難しい問題とがあります。
それをきちんと見極めていかないと、卑屈になってしまったり、不必要な劣等感に押しつぶされてしまうかもしれません。
努力する前に自分で自分の限界を決めるようなクセがついてしまうこともあります。

その人にとってベストな場所で、その人に合った踊り方をすることが、本来のダンスの楽しみ方。
どうせ年齢とともに徐々に体力は衰えるんだし、特に女性はホルモンバランスの変化によって日常的に心身がゆらぎがちだからこそ、その時々の状態を受け入れてそれに合った踊り方をすることがイチバンなのではないでしょうか。

体を楽しく動かすことはストレス解消にも繋がります。
だからこそ、いま不調を抱えて悩んでいる人にこそ、できる範囲からダンスを始めてみて欲しい思います。

ベリーダンスは体に負担の少ないダンスです。
しかもパートナーやグループの必要がなく、自分ひとりで踊ることのできるもの。

「体力がないからついていけないかも…」
「年齢的にもう無理だから…」
「毎週休まず通うのは体調的に不安が…」

『いつも絶好調ではいられないこと』にずっとコンプレックスを持ってきた私だからこそ、心身のメンテナンスにベリーダンスを選び、いま不調に悩んでいる人にお教えできることがあると思っています。

踊ることに楽しさを感じるのなら年齢や体力・体質のせいでダンスをあきらめないで。

個々のペースで、焦らずあなたらしく学んでいきましょう。

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