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ベリーダンス、身体に痛みがある時に踊るべき?問題について

これは生徒さんにもよく聞かれるし、私自身もベリーダンスを始めたときからちょくちょく悩んできた問題です。

私はもともと体力もあまりないし、運動神経も良くありません。息が上がるような疲れる運動はそもそも嫌いです。

会社員時代は長時間PC作業をしていたので背中はガチガチ、凝りが強くて鈍い痛みに悩まされ、週に1度は整体に行ってほぐしてもらっていました。

忙しさを理由に運動不足&生活リズム乱れまくりの生活をしていたし、たまにやる気になって気まぐれにジムやヨガを始めてみるものの、いつもどこかを痛めては2、3ヶ月で挫折する始末。

ベリーダンスだって音楽が好きなのと楽しいから続けられていただけで、始めてから5年以上『身体の使い方』なんて考えたこともなかったです。

だけど、やっぱりしょっちゅうどこか痛めちゃうんですよね…練習を頑張ればがんばるほど。

腰が痛くなる→整形外科、膝が痛くなる→整形外科、足首が痛くなる→整形外科、足の裏が痛くなる→整形外科、首が痛くなる→整形外科、肩が痛くなる→整形外科、腕が痛くなる→整形外科…

いやもうほんと全身やってるんじゃないか?ってくらい次々に痛めていて、痛みで不快なのはもちろん、そのたびにレッスンを休まなきゃいけないし、「なんで私だけこんな弱いんだろう?」って思っていました。

それでようやく「私、なんか根本的に間違ってるのかもしれない」と気づき、そこから身体の仕組みを学び始めました。

もともと美容、健康業界にいたのですが、化粧品やサプリメントなどを作る方で、筋肉とか運動とかそっちは全然。まぁ、興味がないと学ばないよね…筋トレとか自分には関係ないと思ってたし。

それで本題。痛みがあるときにも踊るべきか?

ざっくりいうと痛みには2種類あります。

ひとつは『動かすことによる痛み』。身体が何かしらの原因があって突発的に炎症を起こしているときは、基本動かさない方がいいです。首や腕や手(腱鞘炎など)、足首や足の裏(足底筋膜炎など)は、炎症を起こしている部分を『使う』ことによって悪化してしまうので。すじとか腱とか筋膜とか、それっぽいところを痛めたら、安静に休ませるのが基本です。

もうひとつは『動かさないことによる痛み』です。背中や肩周り、腰やお尻など大きい筋肉のあるところはこのパターンが多いです。立ちっぱなしや座りっぱなしの仕事をしている人は、大きな筋肉が緊張したままかたまりやすく、血行不良になって痛みが出がち。この場合はちょっと痛くても動かすことで楽になっていきます。

そして、前者の『動かすことによる痛み』のときも、痛いからといってずーっと動かさずにいると今度は筋肉が固まって後者の『動かさないことによる痛み』が出てくることがあるっていうのが悩ましいところなんですよね…

私のおすすめは(一般論にはなりますが)痛みが出てから2日間くらい「急性期」は動かさない。炎症しているときに動かすと悪化するので。そして3日目くらいからは痛みの出ない範囲でまわりの筋肉からほぐしていきます。痛いところを直接刺激するよりも、まわりからゆるめて動きやすくしていきます。

まあ私は筋肉を傷めたときは自分の感覚を頼りに【1日目:超安静】→【2日目:まわりの筋肉ほぐす&血行良くする】→【3日目:正しい位置で動かす練習】ってやっちゃいますが、解剖学の知識がない人は+1日くらいで慎重に行うのが良いと思います。

当スタジオは40代50代の女性が多いので、いつもレッスンでは「どこか痛いところはありますか?」とお聞きしています。その際に教えてもらえれば「この動きはまだやらないで」とか「こんな風に動かしてみて」など痛みを考慮した動きのサポートをお伝えしています。我慢して動かして悪化しては本末転倒ですから、遠慮なく言ってくださいね。

急性期2日目までなら患部が足や腰の場合にはレッスンをお休みするほうが良いと思いますし、上半身であれば下半身の動きだけ参加されるのが良いと思います!