「ベリーダンスは本当に痩せるのか?」はよく取り上げられるテーマです。
私がベリーダンスを始めた一昔前、有名なベリーダンサーはみな肉付きの良い人ばかり。
日本人視点で見たら『やや肥満 ~』くらいの体型ではないでしょうか。
ベリーダンサーがふくよかな理由
もちろんこれには理由があります。
本場のベリーダンスはふくよかさが良しとされる踊りだから
「ベリーダンスはアラブ発祥の踊りで、あちらの価値観では太っていることが美の象徴だから」というのが、よく言われる理由のひとつです。
さらに、ふくよかな躰は女性らしさの象徴でもあります。
ベリーダンスは女性の躰を賛美するような意味合いを持っていますから、ベリーダンサーの間ではふくよかな体型が良しとされる価値観が根強いのだと思われます。
ステージでの存在感が出るから
これはショーに出はじめるとあらためて気づかされることですが、 ステージに立ったときの存在感や動きの大きさが、圧倒的に違います。
実際に同じくらい上手なダンサーならどうしても『体に存在感のあるふくよかな人 』 の方に目がいってしまうのは、もう仕方のないことなんですよね。
ベリーダンスはベリー(お腹)の踊りだから、お腹に存在感があるほうがやっぱりそれっぽく見えるし。
ベリーダンスで痩せやすくなる理由と痩せない理由
私自身けっして痩せているわけではないのですが、ずっとベリーダンサーの中では細い方。
実は、細身(といっても普通体型だけど)の ベリーダンサーたちの間では、「もっと太りたい」「食べないとショーまでに(練習でカロリーを消費するから)痩せちゃう」というのはよく聞く悩みなのです。
【痩せる理由】基礎代謝+消費カロリーが上がって痩せやすくなる
ベリーダンスは優雅な見た目とは裏腹に、全身のインナーマッスルをまんべんなく使うダンスです。
正しいやり方でベリーダンスを続けていれば自然とインナーマッスルが鍛えられ、その結果、基礎代謝が上がります。
基礎代謝が上がるというのは、何もしていなくても消費するエネルギーが増えるということなので、きちんとインナーマッスルを使って踊れていれば 、レッスンで動けば動いた分だけ痩せるはず…
さらにショーやイベントの前はリハや自主練の頻度も上がりますから、(食べる量が変わらなければ)踊れば踊っただけ痩せていくでしょう。
(というかどんなダンスでも、身体を動かしてる以上エネルギーを消費していますから、消費したカロリー以上に食べなければ痩せるはずですよね!)
【痩せない理由】ベリーダンスらしいステージ映えのために…
ということで、一般的にはベリーダンスを続けていれば自然と痩せていく人が多いです。
ただ、
・ふくよかな体型が良しとされている(※ダンススタイルにもよります)
・ステージでの存在感がある
という前提で、プロのベリーダンサーたちはあえて「痩せないように食べている」というのが一番近い答えなんじゃないかと思います。
またベリーダンスを習っているのに痩せない人は、「運動後に食べすぎてしまう」とか「使うべき筋肉をきちんと使えていない」とか、単純に「運動量が少なすぎる(週1回1時間のレッスンのみ)」のかもしれません。
ベリーダンサーの年齢的な理由もあるかも?
あと…ベリーダンス人口は30代後半~50代が中心ということもあり、この年代はちょうどホルモンバランスが変わってくる時期にあたります。
私も実際に感じていることですが、ホルモンバランスの変化によって脂肪のつき方が変わってきます。
詳しくは別でまた書きますが、これもしっかり関係しているように思います★
ベリーダンスで痩せたい人におすすめなのは
ベリーダンスで痩せたい人は、スタジオレッスン週1回+自主練【30分×週2回】または【10分×毎日】をおすすめします。
30分×週2回の場合
基礎テクニックの中でも、お尻や太ももなど大きな筋肉を使う「ヒップサークル」「ヒップツイスト」「フィギュアエイト(縦横)」「ヒップアタック」「ニールシミー」あたりの動きを組み合わせて自主練メニューを作るのがおすすめです。
ベリーダンスの【基本姿勢】をきちんと守りながら、【ゆっくり】【丁寧に】動かすことで、インナーマッスルが鍛えられます。
10分×毎日の場合
短時間のベリーダンスで痩せたいなら、一番おすすめの動きは【ベリーロール】です(腹踊りみたいなやつ!)。
ベリーロールが難しければ【ヒップツイスト】を10分でも毎日やれば効果があります。
ただしこれも【ベリーダンスの基本姿勢】をしっかり守った上でやらないと、インナーマッスルが使えずに効果半減。
なんとなくの間違った姿勢で繰り返し練習すると膝や腰を痛めることもありますから、まずはレッスンでしっかりと基本姿勢を習い、先生にチェックしてもらいながらやっていただきたいと思います。
▼1回ごとで受けられる丁寧なベリーダンス基礎レッスン
まとめ
最近のトレンドなのか『多様性』という時代の流れなのか、国内外でも細身のベリーダンサーの活躍が増えてきました。
これまで体型のせいでベリーダンス界でなんとなく肩身の狭い思いをしていた人たちにとっても、勇気づけられる良い傾向ですね!
▼インナーマッスルのついた太りにくいカラダへ